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〈朝倉家具の波乗りパン皿〉イッシュウカンの取材手帖-9ページ目

先日、国内の様々なものづくりの“作り手”が集うイベント「ててて商店街」で、朝の時間が楽しくなりそうな素敵な商品に出会いました。
それが新潟県の朝倉家具が手掛ける「波乗りパン皿」です。

“波乗り”ってなんだか爽やかな1日の始まりを想像させてくれますよね。
お皿の表面に波のような溝の加工がされているのが名前の由来なのだそうです。

焼きたてのトーストを普通のお皿にそのまま乗せると、お皿と触れている部分は蒸気によりサクッと感がなくなってしまうんですよね。
それが気になって、敢えてトーストの角の部分をお皿の縁に乗せて隙間を作るようにしていました。

食パンのサクッと感を最大限に、朝倉家具がこだわる波乗りパン皿

波のような加工が見えやすい斜め横から見た波乗りパン皿

▲絶妙な高さに調節された“波”は実用的でありながら、見た目にも美しい。

波乗りパン皿は、トーストがお皿と触れるのは波の頂点だけで、波の谷部分に蒸気が逃げることで、最後の一口までサクッと感が残るんです。

「波は高くても低くてもダメなんです。社内のパン好きが、美味しさを最大限に引き出せるように工夫しました」そう聞いてどうしても使ってみたくなりこのパン皿を迎えることにしました。

国産の山桜から作られていて、長年使っていくことで赤みが増し、良い風合いに変化していくのだそうです。

「木目の表情も商品一つひとつ違うので好きなものを選んでくださいね。これはナチュラルな雰囲気でこっちは少し荒々しい感じがしますね。ああ、これは珍しい感じが…」一緒に選んでくれるスタッフの方からは木に対する強いこだわりが感じられます。

早速、翌朝こんがりと焼いたトーストを波乗りパン皿に乗せて食べてみました。
サクッと感とパン本来のふんわり感がより強く感じられ、美味しさが増した気がします。

波乗りパン皿の表側と裏側

▲一枚ごとに個性的な木目をしている。左側のパン皿はやや荒々しく、カッコいい印象。

朝倉家具が作り出すものに投影される“森への想い”

パン皿を作った朝倉家具は1950年に桐箪笥メーカーとして創業したのだそうです。
現在は幅を広げ、素材の良さを生かしながらも機能的で、デザイン性が高いテーブルやチェア、ソファー、サイドボードなどの家具、木製の米びつやお弁当箱などの雑貨を手掛けています。

「家具が好きなら是非!」と手渡された朝倉家具のパンフレットには、素材に「スノービーチ」と書かれた製品が多くみられます。
スノービーチは、透明感があり美しい木肌が特徴の、雪国・新潟で育ったブナのことなのだそうです。

「ソファーやサイドボードの脚に使う真鍮は、光沢具合にもこだわって燕市で作っているんですよ」そう教えてくれました。
県産材をはじめとした国産材、そして新潟でのものづくりに対する朝倉家具のこだわりが感じられます。

“自然との共生”をコンセプトに、森と真摯に向き合い生み出された製品は美しく、重みがありますね。

朝倉家具の森へのこだわりをより身近に感じることが出来る木製パン皿。
日々の暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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