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〈かえるとイルカ〉イッシュウカンの取材手帖-5ページ目

瀬戸内国際芸術祭2022の夏会期もまもなく終了ですね。
まだ9月29日(木)からの秋会期はこれからですが皆さんは瀬戸芸2022はもう行きましたか?


今回は夏会期参加の際に良き出会いがあったので、その話とそこで手にした戦利品を紹介したいと思います。 

かえるとイルカ。名前の由来は「持ってカエル」と「これイルカ?」

▲「かえるとイルカ」は直島町内の使われてない日用品を受入れ、
気に入ったものがあればその場で持ち帰れるリユース施設。

瀬戸芸滞在3日目の最終日。
そろそろ帰りのフェリーも出発というタイミングだったので何かお土産でもないかなとブラブラしていたところ、宮浦港にある「直島銭湯 I♥湯」のすぐ近くに気になるお店を見つけました。

店の名前は「かえるとイルカ」。雑貨屋さんのような見た目なので「これは何かありそうだな」と店内に入ってみると食器や衣類、古い本などちょうど探してたお土産候補たちが!

▲中でも目についたのが小さな2つの小鉢。青と茶の小鉢は夫婦揃のよう。

セットで購入しようとしたところ店主のお母さんから「ここどういう所か知ってる?」との質問が…。

あれ…私何か間違えました…?

そんな言葉が脳裏をよぎり冷や汗をかきながら「いえ、知りません」と正直に答えたところ、「ここはみんなが持ってきたものを好きに持って帰っていい場所なのよ」と予想外の回答。

驚きと共に安堵。でもやっぱり無料なのかと再度驚き。
手に取っていた小鉢に店主のお母さんも「これかっこええよなあ、焼きもええし」とお墨付きをいただきましたので、有り難くいただくこととなりました。

店名の由来は「持ってカエル」と「これイルカ?」で「かえるとイルカ」なんだとか。
島の人が使わなくなったものをまた別の誰かが受け継いでいく。
旅先の土地で時を過ごしたものを引き取ることができるなんて、とても価値がある土産物に出会えた気がしました。

引き取る際には簡単な書類に名前などを記入すれば完了。
店を出てからも少しお話をさせていただき去り際には「またおいで〜」と温かい言葉。

ありがとうございます。また来ます。

text: Masato Okada

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