ライフスタイル

旅と音楽。〈Bang & Olufsen/Beosound Explore〉を連れて旅に出る。

プラットホーム上で列車を待っていると耳に飛び込んで来るアナウンスも、その街に暮らす人々が交わす何気ない会話も、“旅先の音”というのはその全てが新鮮だし、“旅をしている”という実感をより一層強くさせてくれます。

そんな非日常に溢れる旅先では音楽を聴くといういつもの行為でさえも少し特別なものになるような気がします。

例えば、繰り返し聴いた音楽が旅先ではちょっと違って聴こえたり、今まで聴かなかった音楽を開拓してみたり、聴く音楽によって街の見え方が変わったりと…。

五感の全てを使う旅だから、音楽を流すスピーカーもちょっといいものを使いたくて、2泊3日の大阪滞在に持ち出したのがBang & OlufsenのポータブルBluetoothスピーカー「Beosound  Explore」です。

▲客室にレコードプレーヤーが設置されているHOTEL SHE, OSAKA。
Bluetoothスピーカーを持って行ったからサブスクの音楽も良い音で楽しむことができた。

北欧デザインが生きるBang & Olufsenのプロダクト

Bang & Olufsenは北欧・デンマークの高級オーディオブランドで、デザイン大国ならではの使う場所に溶け込む上品なデザインが特徴的です。モダンでありながら、流行に流されることのない普遍的な美しさを持ったプロダクトがラインナップされています。

▲一見してスピーカーとは思えないデザイン性の高さはBang & Olufsenのプロダクトに共通している。

アルミの円柱からスッと切り出したようなスピーカーらしからぬ外観のBeosound Explore。
アルミの表面は耐久性を高めるためにデンマーク国内の自社工場でアルマイト処理が施されています。
ミニマルながらアウトドアでも気兼ねなく使えるタフさを兼ね備えた美しいデザインが目を惹きます。

都市の現代的なホテルの一室から大自然の中まで、どんな場所でも違和感なく溶け込む仕上がりです。

コンパクトで高機能なBeosound Explore

Beosound Exploreは直径81mm、高さ124mmと片手でも持ち運びやすい適度なサイズ感。
重量も637gとお茶のペットボトルなんかとほとんど変わらない程度です。

コンパクトで気軽に持ち運べるから、デスクやテーブルの上はもちろん、水回りや手狭なベッドサイドまで、どこでも良い音と一緒に過ごすことができます。

▲腕時計やスマートフォン、眼鏡などなにかと物を置きがちな客室のベッドサイドにも、コンパクトなBeosound Exploreは無理なく置ける。

連続再生時間が27時間と余裕たっぷりのバッテリーを持つBeosound Exploreなら、数日程度の旅であれば出発してから帰ってくるまで充電する必要もありません。
万が一充電が必要な場合でも最近のPCやタブレット、スマートフォン(AndroidやiPhone15シリーズ等)同様にUSB-Cで行えるので、ケーブルを使いまわせるのも便利な点。

塵の侵入を防ぎ、水深1mの水中に30分間沈めても故障しないIP67認証を取得しているから、より過酷な環境でも安心して音楽を楽しむことができるんです。

360°空間いっぱいに広がるクリアなサウンド

デザインと機能性の高さが目をひくBeosound Exploreですが、一方で肝心要のサウンドも期待を大きく上回るものでした。
本体のコンパクトさからは想像もできないほどに情報量豊かでクリアなサウンドを響かせてくれます。
全ての音域でバランスよく、自然に鳴ってくれているおかげで、長時間の再生でも心地よく聴き続けることが出来ます。

▲背面のストラップには付属のロゴが入ったカラビナを取り付けることができる。

アプリを使えば聴く曲やその時の気分に合わせたイコライザー調整が可能でより自分好みのサウンドを楽しむこともできます。
ただアプリのアイコンをタップしてから起動し、スピーカーをコントロールできるまでに数秒ほど掛かるのが気になる点で、もう少し動作が早ければより快適性が上がると感じます。

360°スピーカーである点もサウンド面での大きな特徴です。
側面をぐるっと一周するグリルからは、2基の1.8インチフルレンジドライバーの奏でるサウンドが、本体を中心に全方向へと広がって空間を満たします。
スピーカーをダイニングテーブルに置いたままキッチンへ移動しても、リビングのソファーへと移動しても常に変わらない上質なサウンドには感動すら覚えます。

▲本体トップには操作のための物理ボタンが配置されている。
中心の再生ボタンはダブルタップで曲送り、トリプルタップで曲戻しが可能。

全体的に高品質ながら気になる点も

Bluetoothのバージョンは5.2、対応コーデックは最もベーシックなSBCのみですが、USB-Cポートは充電だけでなく、PCと接続することで有線での転送も可能です。
Bluetooth接続では再生ボタンをタップしてから1秒ほど経ってスピーカーから音が出ることが多く、その場合は曲の冒頭1秒間が無音状態になることも。

曲の再生と停止を頻繁に繰り返す人には気になる点かもしれません。
しかしこれはBeosound Explore特有の問題というよりもBluetooth機器では比較的発生する問題でもあり、ある意味やむを得ないとも言えます。

旅も、日々の暮らしも、スピーカーがあれば変わる

気になる点はあれど、このサイズからは想像も出来ないほどの上質なサウンドと、北欧デザインを纏ったミニマルな美しさとタフさがBeosound Explore最大の魅力です。

最近、“ライフスタイルホテル”と呼ばれる所では、音楽を聴くという行為をさらに深掘りしてレコードプレーヤーが設置されていたりしますよね。

非日常の旅に大好きな音楽を連れて行く。些細なことかもしれないけど旅先の体験はそれだけでより良いものへと変わる気がするんです。

もちろんコンパクトで高音質なスピーカーだから日々の暮らしでも大いに活躍してくれます。

text:Tomoki Sasaki

Bang & Olufsen/Beosound Explore

スピーカー-2基の1.8インチフルレンジドライバー アンプ-2つのD級30W 価格-24,900 Bluetoothバージョン/コーデック-5.2/SBC URL-Bang & Olufsen公式

レコードと過ごす京都の夜

〈エースホテル京都〉ライフスタイルホテルってなんだろう? – その街の一部という在り方

ライフスタイルホテルの先駆け的存在とも言われる「エースホテル京都」。
人間国宝・芹沢銈介の弟子でもある柚木沙弥郎がロゴやフォントを手掛けるなどデザイン性の高さが随所に見られる。
客室にはレコードプレーヤーが設置されていて、ホテルで過ごす時間はより充実したものに。

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