トラベル

僕らの街は、意外なところで繋がっている。前編 /ISSUE 001

イッシュウカンの週刊コラム: 飯能と深川 vol.1 

新卒で入った旅行代理店の同期として出会った僕らの出身地には特に接点なんて無いと思っていた。

埼玉県飯能市と東京都江東区深川。
このコラムを始めるにあたって最初にどんな話をしようか迷った僕たちは、
それぞれの暮らした街の話から始めることにした。 

北欧のテーマパーク・メッツァ内の湖と桟橋

ササキさんの故郷でもある飯能へは東京からだと西武池袋線・池袋駅から特急電車で約40分。
最近だとムーミンバレーパークの開業もあり、名前を知る人も増えた地域かもしれない。
「自然との共存」を市のテーマに掲げ、“フィンランド化”を図っているなんて話も聞こえてくる地域だ。池袋駅からは建築家・妹島和世監修の「特急ラビュー」で向かう。

特急ラビューの車内

清潔な車内と大きな窓は、40分間の電車旅を開放的で優雅な気分にさせてくれる。

森と共に生きる街 飯能

江戸時代から飯能は林業で栄えた街であり、
その産業物である”西川材”は人口増加や度々起こる火災から江戸の町を支えた。
軽量で真っ直ぐかつ、年輪が緻密で節が少ないため、建築材や木工製品には打ってつけらしい。

どうせならその“西川材”に触れてみようじゃないかと飯能の街に降り立ってみると、
駅や建物などのありとあらゆるところで“西川材”が使われているようだ。 

西川材で作られたカヌーに乗りこみ、山間の湖へと漕ぎ出す

名栗カヌー工房内の組み立て中のカヌー達

「名栗カヌー工房」では“西川材”を使ったカヌーに乗ることができる。

飯能駅からバスで40分ほど移動すると名栗という街がある。
“西川材”を使ったカヌーに乗れるとのことで僕たちは「名栗カヌー工房」のレンタルカヌー体験により実際に“西川材”に触れてみることにした。

2人乗りのカヌーにはインストラクターさんに補助されながら乗り込む。
「ひっくり返っちゃうので、ゆっくり乗って、立ち上がらないでくださいね〜」とのこと。

片足をカヌーにかけると船底が沈みこむのを感じ、バナナボートから左右のチューブを取ったようなその形状が「たしかにこれは簡単にひっくり返りそうだ」と思わせてくれる。
ただしカヌー自体は丈夫でオールも軽く、漕ぎ出た森の湖は静かで、水の音と鳥のさえずりが聞こえてくる。このタイミングで「まるでフィンランドのようでしょ」と言われれば本当にそんな気さえしてくるんじゃないだろうか。

カヌーから見た名栗湖の景色

誰もいない湖に浮かぶ一艘のカヌーは、時間の流れをスローにしてくれた。

僕たちはひっくり返らないように気をつけながらカヌーの上で昼食を取った。
本日の献立は、カヌー工房までの道中にある「Cafe & Shop YAMASEMI」で買った“名栗みそまんじゅう”と“ちまき”。
名栗が全然関係ないであろう”ちまき”がやけにおいしい。

そうこうする間にカヌーの操作にも慣れ、1時間半ほど漕いでから船着き場に到着すると、
インストラクターさんが記念撮影をしてくれた。

乗艇したままの記念撮影

インストラクターさんからポーズの提案。
「じゃあ、オール持ち上げてみましょうか!」とのことで一枚。

カヌー体験の料金は2時間のレンタルで1艇2,000円と桟橋利用料金500円/1名(保険代、ライフジャケット代込)。
なかなかできない体験であり、都会の息苦しさから自然を求める社会人には良い息抜きになるのではないだろうか。
“西川材”の取材のはずがただただ普通に楽しんでしまったが、そろそろ深川との繋がりについても語らなくては…。

text: Masato Okada

コメント

コメントを残す

*