旅のお土産は、事前リサーチで気になっていたものを“狙い撃ち”で手に入れるのもいいし、旅先での“偶然の出合い”を楽しみながら手に入れるなんてのもいいですよね。
“餃子の街”宇都宮のスーパーで麺売り場を通りかかった際に見つけたのが、いかにも自宅へのお土産にぴったりな太麺を使ったもっちり食感のローカルフード「宇都宮焼きそば」です。
餃子だけじゃない。宇都宮のご当地グルメ「宇都宮焼きそば」
宇都宮のグルメといえば、浜松市や宮崎市とともに購入額の全国トップを争う餃子ですよね。
それ以外は?と聞かれるとあまり思い浮かばないのですが、実は焼きそばも市民の食文化として根づいているんだそう。
宇都宮焼きそばは、出汁スープで蒸し焼きにした風味豊かなもっちり太麺と、最後の仕上げに自分好みの量をかける“後がけソース”が特徴です。
▲ヨークベニマルで購入し、自宅で調理した宇都宮焼きそば。もっちり太麺にソースや具材がよく馴染む。
餃子の陰に隠れながらも、密かな人気を誇る宇都宮焼きそば。
発祥は現在も市内中心部に店を構える1952年創業の「やきそば石田屋」と言われています。
元祖宇都宮焼きそばの名に相応しく昭和の昔懐かしさ溢れる店先は、週末ともなれば多くの人で賑わうのだそう。
今では市内には50店ほど焼きそば店が営業するまでに広まり、宇都宮焼きそばはローカルフードとして立派に存在感を見せています。
具はキャベツオンリーのシンプルで奥深さを追求したものから、目玉焼きとハムをトッピングした宇都宮ならではのスタイルまであるのだとか。
手軽におうちで楽しめる、オニックスの宇都宮焼きそば
宇都宮駅東口の宇都宮テラスに入るスーパー「ヨークベニマル」で買った宇都宮焼きそばは、宇都宮市内に本社を構え、近隣の大田原市で製造を行う製麺会社「オニックスジャパン」のもの。
パッケージの中には、粉末ソースと焼きそばでは珍しい太麺、液体の“後がけ用”ウスターソースが入っています。
完成した宇都宮焼きそばを、まずは後がけソースをかけずに一口。
もっちり太麺はソースや具材とよく馴染み濃厚な味わいです。
続いて後がけソースをかけるとより一層の濃厚で豊かな味わいが楽しめました。
パッケージに書かれていた「七味で味変」にも挑戦したところこちらも大正解の美味しさです。
▲全国でも75年ぶりの路面電車の新線開業として沸き立つ宇都宮駅の東口には、新たな商業施設「Utsunomiya Teracce」が誕生。1階にはスーパー「ヨークベニマル」が入る。
恥ずかしながら「宇都宮焼きそば」なるものがあるなんてのはスーパーで目にするまで知らなかったのですが、こういった発見も旅の醍醐味ですよね。
次回、宇都宮を訪れる時には焼きそば店巡りなんてのも楽しそうです。
text:Tomoki Sasaki
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新潟の〈イタリアン〉-日本全国ソウルフードを訪ねて。vol.1
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〈pejite 益子〉春の陶器市でMaruyoshiのカレーを味わう
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