数年前までは“うどん派”でした。そうめんより蕎麦、蕎麦よりもうどんだと思っていましたがここ数年、夏の暑い時期に食べるそうめんの良さに気が付いたのです。
小豆島に行ったなら是非ともそうめんを買わねばと思っていました。
小豆島の気候風土が磨く手延そうめん「島の光」
▲手延そうめん「島の光」の黒帯と共に、名産品の佃煮と醤油を買いました。
帰り際、池田港の近くで入手したのは小豆島手延素麺協同組合の「島の光」。
小豆島のそうめん作りは400年の歴史があるのだそう。かつての島民がお伊勢参りの際に、「そうめん発祥の地」と言われる現在の奈良県桜井市に立ち寄り、島に持ち込んだと言われています。
瀬戸内海の雨が少なく温暖な気候に、原料である小麦と塩、ごま油を作る際のごまが入手しやすく定着したのだとか。
自宅で茹でる時は外袋の裏側と協同組合のサイトに書かれている茹で方をしっかり確認しながら進めていきました。
薬味を少し用意し、麺つゆにつけて食べました。
コシのある食感にツルッとした喉ごし、素材の持つシンプルで透き通るような美味しさが口の中に広がります。これだけ美味しいそうめんを食べれば“うどん派”などと自称できなくなるでしょう。
オリーブオイルやごま油と絡めて食べるのも良さそうです。
島が受け継ぐ伝統は、季節を問わず味わいたい
▲そうめん本来の味を楽しもうと、薬味を少しだけ用意して麺つゆにつけるスタイルで食べました。
夏の風物詩とも言えるそうめんですが、気温と湿度が低く、快晴が続く冬の寒い時期に生産が行われています。手作業で丁寧に生地を延ばし、屋外と屋内で丁寧に乾燥させて作られているのだそうです。
そんなことを聞くと、寒い時期に味わうにゅうめんも楽しみになってきますね。
農作業が出来ない冬の時期の大切な収入源でもあったそうめん作り。
島に脈々と受け継がれる伝統の味は季節を問わず味わいたいですね。