列車の旅といえば駅弁は欠かせませんよね。
今度の静岡の旅は新幹線で行くことになってるので、静岡ならではの駅弁が食べられたらいいなと事前リサーチをしていると、トリコロールカラーのレトロなデザインの外箱が目を惹く駅弁を発見。
それが東海軒のサンドイッチ弁当です。
東海軒のサンドイッチ弁当を探し求め右往左往
調べていくうちに首都圏では入手が難しいとの情報も目にし、心配になった僕は旅行前日にたまたま東京駅を訪れる機会があり、駅構内の売店を幾つか渡り歩いてみることに。
▲トリコロールカラーのレトロな見た目に惹かれ、この旅の目的のひとつに。
心配は的中しました。
どの店舗にもそれらしきものは見当たらないのです。
翌朝、淡い期待を胸に新幹線に乗り込む新横浜駅の売店を確認するもやはり置いていません。
果たしてこの旅で東海軒のレトロなサンドイッチを口にすることができるのか、不安は募るばかりです…。
静岡で長らく愛され続けてきた東海軒
東海軒が創業したのは明治22年(1989年)のこと。
東海道本線静岡駅の開業と同じ年で、以来東海軒は静岡の歴史とともに歩み続けてきました。
サンドイッチ弁当が誕生したのは明治33年(1900年)。
東海軒の看板メニューのひとつ元祖鯛めしが生まれたのが明治30年(1897年)だから、かなり息の長い商品なんです。
静岡駅に到着したこだま号を見送り、先ずはホーム上の売店に向かうもあいにく営業時間外。続いてやってきた新幹線改札内のコンコースにある売店には取り扱いがなくいよいよ敗戦の気配が濃厚に。
▲たくさんの人が行き交う静岡駅のコンコース上にある東海軒の売店で、無事サンドイッチ弁当を入手することができた。
諦めてこの旅の案内をしてくれることになっていた静岡在住の友人との合流場所に向かおうと改札を出ると、なんと目の前に東海軒の売店が!
品揃え豊富な「静岡駅コンコース売店」で無事、サンドイッチ弁当を手に入れることができました。
色鮮やかな2種のサンドイッチ。ロングセラーも納得の味
友人と合流し、購入したサンドイッチ弁当を見せると「あっ、それ食べたことある」と言います。
どうやら学生時代のスポーツイベントかなにかの行事で仕出し弁当として口にしたことあるのだとか。
早速レトロパッケージに指を掛け開けると、トリコロールカラーに倣ったように色鮮やかなサンドイッチがピシッと整列して詰められています。
種類は定番のハムサンドと玉子サンドの2種類。互い違いにそれぞれ3切れずつ、計6切れが入っていました。
▲サンドイッチ弁当の中身はハムと玉子の2種類。
長く愛されるだけあって味も間違いのないものだった。
1切れのサイズはやや小ぶりで、片手で食べるのにちょうど良い具合です。
どちらも美味しいことに違いはないのですが、ハムから行くか玉子から行くか迷うものです。
まずはハムを手に取り一口食べることに。
長く愛されるだけあってシンプルながら、パンがやわらかくハムの食感もしっかり楽しむことができます。
続いて口にした玉子は、しっとりとした食感の中にもほんのりとした甘味が感じられます。
これはなかなかに好みな味わいです。
レトロな見た目もさることながら味のクオリティーがこれほど高いにも関わらず、価格は450円と比較的お手頃。
夕方にもなれば売り切れてしまうのではと思われましたが、翌日帰り際に覗いてみると、都度しっかりと補充されているようでしっかりと売られていました。
列車旅のお供に、静岡に愛されたロングセラーのサンドイッチ駅弁を是非味わってみてください。
text:Tomoki Sasaki
東海軒 静岡駅コンコース売店
◇ JR静岡駅コンコース上(南口 新幹線改札外すぐの南北自由通路上)
OPEN-6:30~21:00
休-なし
HP-https://www.tokaiken.jp/shop/
中之条で見つけた昭和レトロな街のパン屋さん
昭和レトロって新しい。
“湯の町”として知られる群馬県中之条町。四万、沢渡、六合…名湯湧き出るこの街で、長らく愛され続ける昭和レトロな「街のパン屋さん」を見つけました。
駅からの道中に通りかかったその店は、ヨーロッパテイストが入り混じった昭和のレトロポップを思わせる外観。
一応平成生まれだからリアルな昭和の風景は知らない。だからこそ、むしろ昭和レトロはちょっと新鮮な景色でもあり、惹かれるものがあるんだと思うんです。
津々浦々。名物駅弁が東京に集う
〈京王百貨店 駅弁大会2023〉- 年に一度の駅弁甲子園がやってきた。
「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」は毎年1月上旬から中旬に京王百貨店新宿店で開催される駅弁に関する一大イベント。
全国各所で開催される駅弁大会の代表格であり、その規模・内容から「駅弁甲子園」との異名でも知られています。
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